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真・まうんてんの宿屋

フィドル奏者 井上陽介のBlog。福岡近郊のパブに出現。なんか最近やきうネタ増えた。

リバーダンス観たよ!Part 2

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開演直前。この緞帳は半透明になっていて向こう側の様子を観ることができる。演出という点で効果的だったのだが、これはブログ主が持っているDVDにはない趣向だ。考えてみれば「リバーダンス」として構成されてからの初演は1995年だ。18年の月日が流れれば演出も様々な変化があるのだろう。

正直なところを言うと、先日福岡公演もあった「Women of Ireland」がちょっと期待外れなところがあったのでリバーダンスにも若干不安な点がないでもなかった。何せ初演から随分時間が流れているのだ。
もっとも、この不安は杞憂に過ぎなかった。

リバーダンスは、大きく分けて2部構成で編成されている。第1部は、アイルランドの自然への賛歌、そしてその中で生きた古代の人間への賛歌である。古代文明や神話が好きなブログ主にとってはとても心惹かれるモチーフだ。ナレーションが始まると共に、この劇場の全てのものは古代への時間旅行を始める。時は古代。大自然と神が地球の主であった時代である。


"Riverdance"冒頭部分の歌の一節が歌われると共に、空虚5度の上をロウ・ホイッスルがゆったりと歌い始める。篭ホイッスルが頂点に達し、再びう沈む込んでいくと同時に静かに大地の鼓動を思わせるリズムが鳴り始める。それはまるで、混沌の中から世界が創造される様を見るようだ。
ダンサーたちがゆっくり現れると、奏されるリールに合わせて力強いリズムを踏み始める。増幅されたエネルギーは強烈な大地の歓喜の鼓動となり、それに応えたフルートが高位の何者かに呼びかける。
それに応じて遂に登場した男性リードダンサーは正に太陽神というべき威容であった。

"Reel around the sun"はリバーダンスの中でもオープニングを務めると共に人気の高い演目だと思うが、改めてその素晴らしさを見せつけられた。アイリッシュとニューエイジの融合、というのは割と目にするし相性の良い題材だと思うが、広まった理由の一つはこのパフォーマンスだろう。

いや、フィドラーとしてはフィドルのボウイングを見なきゃいかんのだけど、ダンサーが迫力過ぎてそうも言っておれまへんw

"Countess Cathleen – Women of the Sidhe"はスリップジグで始まる。凛とした雰囲気の女性リードダンサーの踊りが素晴らしい。途中で彼女を誘惑するべくロシアの熊バレーダンサーが現れるが、伯爵夫人は彼らの誘惑を時には柔らかく、時には強烈なまでにハッキリと拒絶する。

"Shivna"は月の女神への信仰に狂った男の話。月の女神と男の踊りはこれまでのダンスとは違う、何か呪術めいたものを感じさせる。「春の祭典」的なものだと言えばよいか。

のどかな大地への感謝を思わせる"Slip into Spring"から実りへの感謝を思わせる"The Harvest"へのメドレー構成はDVDと変わらない。違うのは"The Harvest"はDVD版はアイリーン・アイヴァースの一人舞台とすら言っていいほど彼女が弾けたアドリブを披露しまくっていたが今回はソプラノサックス・フィドル・ホイッスルが交互にアドリブを取る構成だった。

"Riverdance"のパフォーマンスは基本的には変わらない。変わらないが、変える必要もないだろう。そのくらい完成されたパフォーマンスだった。大迫力のパフォーマンスに歓声が止まらない。

拍手が治まらない中、第1部は閉幕。休憩を挟んで次は第二幕だ。
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