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真・まうんてんの宿屋

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ウクライナ、緊迫

ウクライナ情勢 ロシアが軍事介入へ、米大統領は懸念を表明 - CNN.co.jp

Ukraine orders full military mobilisation over Russia moves -BBC News

BBCによると、ロシアの行動に対応してウクライナも機甲部隊を展開させる模様。
引き続きクリミア半島では空港を始めとする主要施設がロシア軍に占拠されており、ウクライナ軍基地も取り囲まれているとのこと。

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(クリックで拡大)
今回の事件については様々な事情が錯綜した結果ではあるのだが、

・ロシア-ウクライナ間の天然ガスパイプラインにまつわる対立
・ウクライナの政情不安定(ロシアが介在している)
・ウクライナの地理的事情

大まかに言ってこれらの件が複合した結果だと思われる。
まずはパイプラインの件だが、これはロシアの天然ガス産業との密接な関わりがある。
天然ガスは近年、石油に代わる代替エネルギーとして非常に注目を集めている。石油燃料に比べると廃棄物の量が少ないことから、現在の日本においても原発に代わる火力発電エネルギーとして注目を集めていることを知っている方も多いだろう。
このロシア産天然ガスはソ連時代に敷設されたパイプラインを通ってEU各国に輸出されているのだが、ロシア側の一方的な値上げにウクライナが反発、ウクライナへの供給分を抜いたものをパイプラインに通していたがウクライナが自国分を抜き取りEU諸国がガス不足に陥った過去があるそうだ。

その他大統領への暗殺未遂など、両国間に於いては非常にハードな関係が続いていた。
ウクライナ国内においてもウクライナ人とロシア人の対立は根深く、件のクリミア半島でも親ロシア勢力が現在大っぴらに活動しているようだ。

上記の地図を見ていただければ一目瞭然なのだが、国境を接しているのはロシア、ベラルーシ、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、そして黒海を挟んでトルコ。ある意味罰ゲームのような状況である。
民族的事情の複雑さももちろんだが、1990年代の民主化を経て未だ政情不安定な国も多い。そんな状況でウクライナが親EU政権を樹立させることをロシアは決してよしとしないだろう。


ウクライナが機甲部隊を展開させたとしても最早ロシアの軍事的優位性は揺るがないだろう。
政情混乱の隙をついてクリミア半島を手中に収めたそのスピードは尋常じゃない。

アメリカはオバマ大統領、ケリー国防長官が重大な憂慮を表明してはいるものの、正面切ってロシアとことを構えようとはしないだろう。EUも新たな天然ガス資源を模索しているとは言え現状はエネルギー問題でロシアに首根っこを掴まれている状態だ。
ウクライナにとっては非常に厳しい状況だろう。5月の大統領選挙もこのままでは反故になるのではないだろうか。
NATOも最悪の場合、ロシアとの戦争に陥る可能性を考慮しているのか非常に動きは鈍い。
大国に翻弄されるウクライナ、という図式は残念ながら当分続くのだろう。
それがポーランドやルーマニアに飛び火すれば最悪の事態もありうる。
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