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真・まうんてんの宿屋

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5年後という節目に思いを馳せて ~2016年の3.11

  • CATEGORY日記
  • PUBLISHED ON2016/ 03/ 12/ 01:20
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まあ、これを書いている時点で既に3月12日になってたりするのだが。



数か月ほど前だったか。糸井重里氏のTwitterに「いろいろなことを思い出すたびにそれが2011年より前だったか後だったかを意識している自分に気付いた」という呟きがあった。
かつてはそれが米同時多発テロであり、阪神・淡路大震災/オウム真理教であった。私より世代が上の方たちにとっては昭和天皇崩御・ソ連邦崩壊などもそういった類のものなのかもしれない。
その呟きを見て、自分もそういうことを意識していることを強く感じさせられた。そして、そう感じるということはそれだけ一定の時間が流れた、ということなのだ。
3.11についてはもう書くまいと前は考えていた。みなそれぞれ、あの悲劇について考え、行動しているであろう中で敢えて自分が何かを書くことの必然性を感じることはなかったし、単なる感傷で3.11を扱うことはある意味では今も現実の世界で生きているであろう被災者の方々への冒涜にすらなりかねないと考えたからだ。
しかし、その呟きを見て、そして5年という節目を迎えるに当たり、「被災していない日本人の目」として今の自分の考えを記すことも悪くないのではないかと考えるようになった。


・怒りや憎しみだけでは進んでいけない
良くも悪くも、手軽に覗ける言論空間としてインターネットは身近なものだ。そして、最も目に見える形で2011年以降空気が変わった場所でもあるように見える。あれだけのことがあったのだ。ネットは殺伐とするものだが、それでも昔は今に比べると牧歌的であった、と思う。はっきり言ってしまうが、あれ以降キワモノ思想が跋扈するようになってしまったと思うし、攻撃性が痛々しいくらいに増してしまったと思う。
実際に被災した人に上記の言葉をかけることは私にはできない。だが、被災してない、今も昔と変わらない生活を営んでいて、なおかつカッ飛ばした発言を繰り返している人に言いたい。あなたの怒りや憎しみで、何が変わるというのだ?
あなたの憎しみにまみれた発言で最も傷付くのは他でもない、あなたの心の奥底に存在する何かだ。
批判で、世界は変えられない。綺麗事でなしに本当にそう思う。


・デマに惑わされない勇気
とあるツイッターアカウントが福一の事故当時、「福島第一原発は核爆発した」と吹いていたことは今でも忘れない。
多少なりとも核分裂に関する知識があればあの状況ですら鼻で笑える程度のデマでしかないのだが、引っ掛かる人は多かった。
その後もFacebookでは「自民党がイラクに原発を輸出しようとしている」というデマが飛び交っていて、開いた口が塞がらなかったものだ。
とかく、直面したことのない状況を前にすると人間はあっさりデマにかかってしまうという現実を見せられた数年間だった。そう言って全く過言でない。
美味しんぼの原作者が鼻血で出血多量で死のうがこちらの知ったこっちゃないのだが、信じる人は非常に多くて閉口している。

福島第一原子力発電所へ。 - ほぼ日刊イトイ新聞

先日、防護服なしで作業可能な現場ができたというニュースが流れた「今の福一」のレポート。
東電やらかしやがって、という思いは今も私の心にないわけではない。
ただ、あの時自分は「俺が東電社員ならバックレるな」と思ったのも事実で、そして福一には「バックレ」なかった東電社員が今も気を張って困難に挑んでいることもまた事実だ。
東電が許されるべきとは全く思わないが、同時にこういうことも知っておくべきだと強く感じさせられた。
ならば我々はせめて、デマに惑わされることなく「福一の今」の等身大を見つめなければならないのではないか。
もちろん、危険な状態が続いているのは事実で廃炉の目途はやはり経っていない。

アングル:福島原発の「グラウンド・ゼロ」、廃炉への長い道 - REUTERS

融解した核燃料の場所を特定する為のロボットは高濃度の放射線によって損傷してしまう。未だこの件について解決は見えない。
今はただ、懸命の作業が続いているとしか言えない状況なのだろう。

それでも、福島は立ち上がり、進み続けると私は確信している。
この思いは感傷などではない。報道や現地の声を自分なりに聞いて、確信を抱いている。

東日本大震災は被災した人はもちろんのこと、被災していない人の心にも凄惨な爪痕を残した。
それでも、理想論にしか過ぎないのかもしれないけれども。
希望や心の強さで進んで行く未来を、私は心から信じたいのです。
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