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真・まうんてんの宿屋

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楽器紹介:Bodhrán

  • CATEGORYWorld Music
  • PUBLISHED ON2016/ 05/ 08/ 00:03
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bodhrán
アイルランド音楽で使われるパーカッション。しかし、この楽器を「パーカッション」として捉えると本質から外れてしまうと個人的には感じています。


・楽器について
馬や羊の皮を張ったフレームドラムの一種。皮のどの部分を叩くか、或いは裏から手のひらを当てたりして皮の張りを調整しながら叩くことによって音色を変えることができます。フレーム部分(外周)を打つことによって鋭い音を出すことも可能。
上記の写真はトラディショナルなバウロンですが、近年はやや丸っこい形のチューニング可能なバウロンも普及してきています(皮部分の縁が黒くなっているので見分けはつきやすいです)。
トラディショナルなバウロンは濡れ雑巾を裏に入れておいたり、皮を直接湿らせることで張りを調整します。
De Dannannにも所属していた名人、ジョニー・リンゴがコップの水をだらーっと直接バウロンに垂らして調整しているのを見たことがありますが、それがよい方法なのかは分かりません…w

奏法としては二つに分類されるようで、トラディショナルなスタイルは手首を曲げた状態でビーター(バチ)を持ちます。モダンなスタイルだと手首を曲げず、回転させることで叩くようです。しかし、モダンスタイルだと手首を痛めやすいとのことで、個人的にはトラディショナルなスタイルで演奏する方がよいのではないかと考えます。


・役割
非常に説明が難しいのですが、一般的な打楽器(例えばドラムス)と同じ感覚で演奏するのは好ましくありません。
アイリッシュ・ミュージックは一にも二にもメロディが主体であり、リズムすらメロディが内包しています。
その為メロディを覚えている状態でメロディを支える感覚で叩くことが好ましいです。
他のジャンルでは多くの場合、メインとなるパーカッションに乗っかるという形になりますがアイリッシュの場合は逆となります。
注意深くメロディを聴いて、メロディを支える叩き方をしてもらえれば自然とバウロン自体も引き立つものです。
バウロン奏者を志すならサブ楽器としてメロディ楽器をやるか、そうでなくてもいろんなチューンのメロディを覚えておくことが肝要です。



近年、特に日本ではアクロバティックに叩く音数が多いバウロンの演奏がオーセンティックになりつつありますが、個人的には非常に好ましくないことだと考えています。音数が多いことが必ずしも音楽的に優れているわけはありませんし、アイリッシュは特にその傾向が強いと感じます。
本当のことを言えばバウロン奏者には知っているチューンならば参加するし、知らないチューンならば聴くことに徹するという線引きが求められます。知らないチューンでもそれっぽく叩くことはもちろん可能ではありますが、可能であれば控えるべきでしょう。
ちゃんとメロディを覚えていて、セッションの状況を見ながら演奏してくれるバウロン奏者と一緒に演奏するには非常に楽しいものです。お互いがお互いのことを尊重するというセッションの特徴が最も表れる瞬間かもしれません。


ジョニーが若い…w
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