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真・まうんてんの宿屋

フィドル奏者 井上陽介のBlog。福岡近郊のパブに出現。なんか最近やきうネタ増えた。

セッションとは何ぞや? プレーヤー編

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ウエストポート、マット・モロイのパブにて

お次はプレーヤー編。リスナー編とも被る部分があるのでちょいと長いですが…w


・セッションのカタチ
だいたい、パブで行われることが多いです。アイルランド本国だとホームセッションなんてのもありますが。
楽器を持ち寄って、みんなで演奏するというものです。時間帯はある程度しっかり決まっていて、セッションホストと呼ばれるリーダー格の人が2~3人います。
福岡のセッションはだいたいの場合はブログ主がホストなのですが、かなちゃんたちがいた時は2人でした。

普段はパブはBGMが流れてるのですが、それが終わると演奏開始の合図です。時間になって演奏が終わるとまたBGMが始まります。終わるとプレーヤーは楽器を片付け始めるのでそれで判断が付くと思いますw
ライヴとは違ってMCはありません。演奏場所もステージではなく客席の一角を使わせてもらう形です。


・ミュージシャンドリンク
アイルランドではセッションに参加するミュージシャンは1ドリンク無料で提供してもらえることが多いです。
だいたい、セッションの途中でホストが「何飲みたい?」と聞いてきます。下戸なブログ主はオレンジジュースとかでしたが…w
福岡で私がホストをしているセッションもミュージシャンドリンクありにしてますが、それとは別に1杯ご自分の支払いで注文していただくようにしています。
ミュージシャンドリンクは任意ですので1杯でいい、という方は頼まなくても大丈夫ですw
福岡ではこういう感じでやっていますが、他のところがどうかはちょっと分からないです。
また、場合によってはミュージシャンドリンクがない場合もありますので、初めて参加される際に気になる方はホストまでご確認ください。ミュージシャンドリンクありの場合はだいたいセッションの中盤でホストが声をかけます。
いずれにせよ、1杯はミュージシャンドリンクと別に注文してね、ということになりますw


・セッションの演奏
このブログでもちょびっと紹介していますが、アイリッシュにはジグ・リールなどのダンスチューンがあります。
ジグを2~3曲、リールを2~3曲といった感じでメドレーのように繋げることを「セット」と呼びます。
だいたい各曲3回以上繰り返したら次の曲に移ります。曲が変わるちょっと前にホストから目配せがあったり、「Hup!」という掛け声があったりするので、それを合図に曲の最後まで弾いたら次の曲に移ります。ギターやブズーキのプレーヤーがいる場合はキーを告げることもあります。次の曲名を言ってから替えることもありますが何気にテクニカルだなと思いますw
セットを終わる時はホストによって様々です。掛け声をかけることもあれば目配せだけの時も。ホストごとにスタイルがあるので何セットか弾けばだいたい分かると思います。「終わるよ!」という感じで音を切ったりすることが多いです。
基本的にセットを決めて演奏をリードするのはホストですが、他の参加者にセットを弾いて下さい、と振ることがあります。
その場合は振られた参加者がセットを決めてリードすることになります。

基本的には参加者全員で同じメロディを弾きます。「それって面白いんか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。というかブログ主も最初はどうなのかなぁと思っておりましたw
しかし、色んな楽器の音色が聴こえたり、リズムが踊るようなリズムだったり、はたまたちょろっとヴァリエーションでメロディを変化させてみたりとこれが面白いんです。みんなで同じメロディを弾くからこそノリがあった時にはすごく高揚感があるのかもしれません。
伴奏楽器と呼ばれるものはメロディではなくリズムをつけたり、アルペジオ的な動きをつけたりしてメロディを支えることになります。
知らないチューンが出てきた時は演奏をやめて聴き手に回ることになります。弾いたことはないけど知ってる曲、弾けそうな曲なんかは楽器によってはその場でコソ練して3回めくらいで参加するのもありです。ついついやっちゃいますが知らない曲を無理やり弾こうとするのはよくありません…w


・セッションのマナー
特に初めてのセッションに参加する時に言えることなのですが、入る時はホストに一声かけて…というのがよいと思います。いきなり知らない人にドッカと座られるとねぇ…w
演奏についてはリードしているプレーヤーの音量を超えないようにすること、またその演奏に合わせることが大事です。
どうしても上手くいかない場合もあるにはあるのですが、リードしている人に合わせずに好きに弾くというのはよろしくないです。
伴奏楽器に関してはメロディと伴奏の割合が7:3とか、そんくらいで。メロディを食おうとするのはマジやめましょう。
1セット終わった時にリードしてる人以外が勝手に曲を繋げたりするとか、ホストを無視して曲出しするとかもヤバい。
というかゴールウェイのセッションでも勝手に曲出しするやつがいてすげぇ空気になったことがあるのでここらへんはマジで自重しましょうw

マナーについては常識的な範囲で大丈夫ですw
あまりにもマナーが守れない方に関しては参加をご遠慮いただくこともあります。これはアイリッシュに限らず、どんなコミュニティでもそうだと思いますので…。


だいたいこういう感じです。参加する上で一番大変なのは曲を覚える、ということだと思います…w
これはなるべくセッションに来ていただいて、その場の音楽と雰囲気を体感してもらうことが一番早いと思います。
基本的にはブログ主がホストのセッションは録音オーケーなので録音してもらって、何回も聴いてもらうのがいいかなぁ。

その他、セットの流れとかマナーなんかはキクラさんでやらせてもらっている練習会でもフォローしてます。
そこで少しずつ慣れていただければパブのセッションにもご参加いただけるんじゃないかとw
アイルランド音楽に興味をお持ちの方のフォローはなるべくしていきたいと思っておりますので、ご不明なことなどあったらこのブログのメールフォームからでもコメント欄からでもお気軽にご質問いただければと思います。
お待ちしております♪



The Crane Barのセッション。ゴールウェイ滞在中、足繁く通ったとても思い出深いパブです。これは土曜日のセッションかな?


プレーヤー向けだと思われますが、セッションに参加するにあたっての素晴らしいガイドがありますので紹介します。

アイルランド音楽セッション参加の仕方・マナー - Yahoo!知恵袋


アイリッシュ・セッションのエチケット - NAVERまとめ

少々不安に感じる方もいらっしゃるかと思いますが、練習会はのんびりまったりやっておりますwまずはそちらにもお越し下さいw
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