真・まうんてんの宿屋

アイリッシュフィドルを演奏しています。福岡近郊のパブに出現。なんか最近やきうネタ増えた。

「島のケルト」と「大陸のケルト」

アイルランド人の起源をめぐる諸研究と「ケルト」問題



ガチョーン!といきなり身も蓋もない掴みで申し訳ないんですが、「大陸のケルト」と「島のケルト」があんまり関係ねぇ!そんなに関係ねぇ!というお話。
ブログ主は大学1年生の時に基礎演習でケルト文化についてのプレゼミ?を取ってたんですが、その時はハルシュタット文化だラ・テーヌ文明だを産み出してローマ人とドンパチやってたケルト人が島=ブリテン諸島に追いやられたという話でした。20年前だよコンチクショウ。

最新の遺伝子学の研究を紐解いてみると、現代のアイルランド人の祖先はイベリア半島から渡ってきた人達が中心となっているようです。従来のケルト人が鉄器を持ち込み、アイルランドに鉄器時代が訪れたという説は否定されたくさい。

そもそもアイルランドが「ケルトの末裔」を名乗り始めたのは中世以降のことで、それはイングランドへの反抗運動と軸を共にしています。例えば、アイリッシュハープも途絶えつつあったのをバンティングなどの文化人が復興運動を行って再度啓蒙したという事情があります。アイルランドの文化を復興させよう、というのが趣旨になります。
アイルランド音楽が「ケルト音楽」と呼称されたきっかけの一つはこのケルト復興運動のもたらしたものとも言えます。
(現代の「ケルト」という概念に於いてもアイルランドはケルトの一部という形になるので両者は正確なイコールではありませんが)

翻って現代。我々日本人が「ケルト」という言葉を始めて耳にしたのはエンヤではないかと思います。
それ以前の我が国での「ケルト音楽」受容がどのようなものであったか、体感としては知らないので確実ではないのですが、エンヤが「ケルト」という言葉を広めたのは間違いないでしょう。
そしてケルト、というと妖精の国であったり独特の音楽であったりダンスであったり、ということになります。

ケルトという概念を輸出して国をアピールする、という手法を用いたのがそもそもアイルランドなのでツッコミにくいところはありますが、この言葉は思った以上に曖昧な概念である、ということを痛感させられます。
んじゃあゲール語はどうなん?という話になるのですが、これはケルト系の言語であるようです。なので、最新の研究によると

×アイルランド人=ケルト人
○ゲール語=ケルト語族

というわけわかめな展開のようです。ケルト人の言語だけが伝わったということのようなのですが、これはいずれまた調べてみたいと思います。

だいたい妖精の国、つってもアイルランドの妖精は日本人の感覚で言うと「妖怪」の方が近い気がするんですよ…w
俺らが「妖精」って言葉を聞いて連想するのはピーター・パンのティンカーベルみたいなかわいい系を連想すると思うんですが。
レプラコーン(パブでなくて妖精の方)はちっさいおっさんだし。バンシーなんてのは人死にが出る家の前でけたたましく悲鳴を上げる不気味な女という、不吉かつはた迷惑なやつだったりするわけですよ。助けてピーターパン。
ちなみにリールで「The Banshee」というチューンがありますが、これがまた陽気な曲だったりするんですよ。なんなんだ一体。

そういうわけで、「ケルト」という言葉はわけわからんくなってきているというお話でした。
今のアイルランド人はケルトの末裔という概念があるのか、というのも気になるところ。何となく聞きづらいので聞かないと思いますけど…w
ケルト音楽、という言葉も正直今のブログ主にはあまりピンとこなくなってるところはあるんですが、ここらへんはなんかTwitterで荒れてたので触れないことにするというファインプレーを見せて、この項目は〆たいと思います。

そう言えば昔「レプラコーン」という言葉で検索してたらスマホか何かのゲームで可愛い女の子化したレプラコーンを見て戦慄したことを思い出しました。お前らいい加減自重しろ。
スポンサーサイト

 読み物

0 Comments

Leave a comment