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真・まうんてんの宿屋

フィドル奏者 井上陽介のBlog。福岡近郊のパブに出現。なんか最近やきうネタ増えた。

フィドル奏法覚え書き 音色編

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昔はよくフィドル奏法のことをよく書いてましたが、最近は下手なこと書くことが怖くて…w
といいつつ、フィドルに転向してそれなりの年月が経ち、アイルランドでの経験もそこそこ増えた今。日本のアイリッシュ界の状況とかも踏まえつつ、再度フィドル奏法について書くのもアリなのかもしれないと考えるようになりました。
もちろん、ここで書かれることが全て正解ということはありませんが、ブログ主なりにアイルランド音楽と対峙して、時にはいろいろ悩んだりもしつつという中で「今はこう考えている」という一つの方向性だと捉えていただければと思います。
また、昔はクラシックでヴィオラを弾いてたという観点からクラシックからの違いという視点も多くなると思います。


・弓の使い方
クラシックに比べるとアイリッシュは倍音が少なく、柔らかいというよりは鋭い印象があります。その為、昔は弓を押し付けて弾いてましたが、それでは似て非なる、重い響きになってしまいます。いかに適正な弓圧をかけるかがポイントになってくると思います。決してクラシックより弓圧を重くするということではありません。ブログ主はトリプレットをかける時のみ一瞬弓圧を強くしますが、これもプレーヤー次第です。弓圧をかけない人も多いし、トリプレットもゆるくかける人もいます。ブログ主のトリプレットはちょっと北寄り、というかスコットランドのスタイルに近いかもしれません。最初に参考にした映像がスコットランドの人でしたから…w

弓の使い方としては真ん中から弓先の間を使うことが多いです。弓元まで使うのはエアーの時くらいかな?
とにもかくも、今は弓圧はかなり軽くしてます。色んな人に自分の音色についての意見を聞いてみても、方向性としてはこれであってるのかな、と思います。あとはどういうスタイルを志向するか、じゃないかなぁ。Altanのマレードなんかはけっこうガシガシ弾いてるようにも聴こえますが…。


・弦のチョイス
音色という点ではどんな弦を張るかもポイントでしょう。ブログ主は長らくInfeldを張ってましたが、これはクラシック的な用途(ポップスをアレンジした四重奏とか)でも使えるようにと考えてです。楽器との相性もあるので一概には言えませんが、フィドリーな音色という意味ではやはりスチール弦の方がよいのかなとも思います。D'Aaddarioのスチール弦も試してみましたが、ブログ主の楽器に張ると音がキツかった…w
今はChromcorを使ってます。ブログ主のプレイスタイルと楽器との相性を考えるに、今のところベストチョイスかなぁと思います。が、所謂「ヴァイオリン」的な用途として使うには割とアレな感じです。
ジプシー・ヴァイオリンの大家ラカトシュの名前を冠した弦もあって、それを使っているフィドラーさんもいらっしゃいます。パッケージが非常にラカトシュなので一件の価値あり。


・フィドルのチョイス
楽器紹介の項でも書きましたが、そんなに目玉が飛び出るようなお値段の楽器を買う必要もないです。アイリッシュに特化するなら単純に値段が高い物よりもフィドリーな音色のものを選ぶべきでしょう。ただし、値段が高いということは楽器として丁寧に作り込んであり、メンテナンス性も高く長く使えるものということになるので、実際に試奏して判断すべきかと思います。まあアイルランドで信用できる業者からゲットするのが一番いいとは思いますが…w
キクラでの練習会ではフィドルを用意していただいているので、楽器持ってないという方もまずはお越しになってみて下さい。
試奏しようにもよく分からない…という方はご相談受け付けます(笑)
ちなみにアイルランドでセッションに出る!という方はチューニング用のアジャスターが埋め込み式で全部の弦についてるものを選んだほうが楽だと思います。あちらではE♭(チューニング半音上げ)のセッションとかあったりするので。アジャスターがE線のみの場合でもテールピースをアジャスター埋め込み式に交換してもらうだけなので割とすんなり終わりますw


・弓のチョイス
近年は環境保護などの観点で弓に使われる木材が㌧でもなく値上がりしているようです。その代り代替品、と言っては何ですがカーボン弓が良質なものが出回るようになってますので、木製にこだわりがなければカーボンでよいのではないかと思います。ブログ主のフィドル弓もカーボンですし。

余談ですが、クラシックもアイリッシュも両方やりたい、という方はぶっちゃけそれぞれの用途別に楽器を用意した方がよいような気もします。と言っても限度もあると思うので、どちらに重きを置くかでセッティングを考えるしかないかな…w
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2 Comments

taku  

No title

まうさん弓圧は軽くしておられるんですね。
弓圧はほんといつも試行錯誤していて良く分からなくなっていたのですが、参考にさせていただきます。
無駄な力をかけずにしっかり毛が弦に食いつくように弾くのが大事なんだろうなあと思いますが、それが出来ずについ弓圧が強くなってしまうんですよねえ。

2017/11/19 (Sun) 23:40 | REPLY |   

まう  

Re: No title

個人差とか好みもあるので一概には言えないところではありますが…w
僕は元々クラシックでしかもヴィオラだったせいかずっと弓圧が強かったので軽めにするようにしてます。
クラシック出身だと人によっては音色をアイリッシュに近づけようとして強くなることがあるようです。
弓をどう使うか、というのもセオリーが人それぞれなのが悩ましいところでもありますw

2017/11/20 (Mon) 16:34 | REPLY |   

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