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真・まうんてんの宿屋

フィドル奏者 井上陽介のBlog。福岡近郊のパブに出現。なんか最近やきうネタ増えた。

Bohemian Rhapsody観てきたよ

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と、いうわけで多分スケジュール的には早いところ観といた方がいいだろうと思い早速行ってきました。
まあ、そこそこファンの方はある程度ストーリーは把握してらっしゃると思うので一応ネタバレ前提ということで行きますw
まだ観てない!ネタバレいや!という方は戻るボタンを連打してくださいw









・ストーリーはあくまでも創作
まあ映画なので仕方ないんですが、それでもちょっとしっくり来なかった部分が多かったかなぁ、というのが正直な感想なのです。とか書くとこれだからマニアはとか言われそうな気もしますが、ブログ主はそこまでQueenに詳しくはありません、念の為w
野暮かもしれないけどLIVE AIDのころはエイズ感染は明らかになってなかったころで、元ネタのパフォーマンス自体はあんまり悲壮感めいたものは感じないんですよね。というか、この時期はQueenは確かライヴとか精力的にやってたころのはず。
ただ、ギクシャクしてたのは事実で解散説もなくもなかったようです。むしろLIVE AIDで俺らイケるやん!となって真面目にやるようになった、なんていう話も聞いたことあります(本当かどうかは知りませんが…w)。


・ソロ活動はよくあること?
そもそもソロ活動自体、フレディ以外も精力的にやってたような気がするんだよなぁと思って調べてみたら最初にソロアルバム出したのはロジャーだった…w
バンド活動が長くなれば他にもいろいろやってみたくなるのはアーティストとしては自然なことで、特にQueenはみんな曲書けるし、ジョン以外は歌えるし、ロジャーはギター弾きたいんじゃオラーという感じでそりゃーソロもしますよね。ソロをやってないのはジョンだけで、本人は歌わないのと慎み深い(?)のが理由だと思われます。
80年代はストーンズのメンバーもソロ活動をやってましたが、ミックが勝手にソロ出してキレて別バンド作ったキース、とかに比べりゃクイーンは平和な方だったんじゃないかと。


・人間・フレディ・マーキュリー
こればかりは本当に詳しくないので何とも言えないけど、やはり何とも言えない違和感。
というか、フレディは私生活を表に出さない人だったので人間らしく悩んでる姿が全く想像つかんのですよw
いや、パールシー故の孤独とか自らのセクシュアリティについてとかかなり重い部分はあったとは思うんですが、そういうのを全部歌にして発散してエンターテインメントしてるイメージが強すぎる…w
まあ、ここらへんはジム・ハットンの著書を読めばいろいろと変わるのかもしれない。
元々ブログ主はミュージシャンの人間的な側面ってやつをあまり気にしないタイプなので「人間・フレディマーキュリー」にあまり興味なかったことにこの映画で気付いてしまいました。まあ、ブログ主はかなりミーハーではないタイプなのでアレなのですが、それを差し引いてもフレディのそういう側面を描くことでクイーンの解釈に何か新しい可能性が生まれるか、というとそんなことはないんじゃないかなぁというのが正直な感想です。
まあ、これも自分のイメージを守りたい故の感想で、本質的にはアイドルが彼氏といんぐりもんぐりやってたことが発覚して発狂するファン心理とあまり変わらないところなのかも知れぬ。飯田香織バスツアー前日に婚約妊娠発表!


・メンバー間の軋轢?
映画ではフレディと他三人、上手いこと宥める坊主ジョン、という構成でしたが、これも本当のところは分からんが何か違和感があるなぁと。ぶっちゃけ、どっちかというとブライアンvsロジャー、ファイッ!って感じだったとかはよく聞く話ですが。和尚ジョンが諌める役割なのは変わらず。職人気質のブライアンと好きにやらせろ!のロジャーですから。フレディ死後、彼らがよくつるんでるのに違和感しかない、なんつー話も聞きますな。



・じゃあこの映画の何が魅力なんだよ!
と突っ込まれることと思いますが、そらーあなた音楽ですがな音楽。あと前半の成功への階段を駆け上がってくサクセス・ストーリー。ロックと言えばこれですよ!"Bohemian Rhapsody"が作り上げられていく様は興奮!の一言です。多重録音しすぎてテープがヤバいことになってたこととか言及されててニヤリとさせられます(実際、透けて見えるくらい使い込んでてヤバかったみたいです)。
あと、LIVE AIDの場面。フレディがやらかすとかメンバー間の確執とか、エイズ発覚とか、そういうのは全てここのカタルシスの為にある!
LIVE AIDの場面だけは映画館で見るべきだと思いました。自分があの時の会場にいるかのような錯覚に捉われて震えが止まりませんでした。今俺は、伝説を体感している!的な。あの場面で震えないロックファンはいませんわ。拳突き上げそうになったわw
正直、ポール・マッカートニーのライヴに行った時のことを思い出すような震え。まさか"We Are The Champions"で泣こうとは。

という感じで、クイーンに興味があるなら行って損はない映画かと。おなじみの20世紀FOXのオープニングにも仕掛けがありますし。あのギターの音色はいった何スペシャルなんですかね?(すっとぼけ)
LIVE AIDの出番直前に某アイルランド出身の売り出し中ロックバンドとすれ違うのもブログ主にはポイント高しw


観終わってから実感したのはフレディ・マーキュリーというアーティストが本当の意味で不世出の存在だったんだなぁ、ということ。
今はAIDSも必ずしも死の病というわけではなくなりました(もちろん危険は非常に高いでしょうが)。
ブログ主が若かりし頃はAIDSは他のウィルス同様飛沫感染や皮膚接触でも感染するという誤解があり(もちろんそういったことでは感染しません)、また同性愛者が感染するケースも多かったことから差別にも繋がる病でした。
フレディ・マーキュリーというスターの死は、多くの人に不治の病AIDSのことを考えさせる切欠をもたらしました。
そういった意味で、彼の死には未来へと繋がる意味があったと信じたい。
そして、複雑なバックボーンとセクシュアリティを持った彼を好きになる人が増えることで、ほんのちょっとだけ世界は優しくなる。そんな希望を私は持っていたいのです。



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