真・まうんてんの宿屋

アイリッシュフィドルを演奏しています。福岡近郊のパブに出現。なんか最近やきうネタ増えた。

音律について語ってみる その4

さて、和声法においては第3音を低めに取れば綺麗なハーモニーになるってところまで書いた気がします。
和声においての話ですが。

旋律を弾く時には純正律では都合が悪くなります。
まず、導音という概念から見ていきます。

下の譜例は所謂ハ長調の音階です。
ハ長調
第7音「シ」から「ド」に移る過程は旋律の終わり方の例としてよく出てきます。ドに移った時に人は「終わったー」という感じを受けます(この終わる感じを終止といいます)。この場合のシを導音と呼びます。このシとドは半音の関係ですが、この半音の幅を小さくすることによってより「終わった」感じを出すことができます。
この場合ハ長調なのでハ音=ドは動かしません。したがってシをドに近づける(シを高めに取る)ことで終止感を出すことができます。和声進行としてはソ・シ・レからド・ミ・ソの和音へと移行します。
G-C.jpg




ハ長調
同様にファからミに降りる場合も導音となります。この場合はファは和声の基音となるので動かせません。なのでミが高くなります。和声進行としてはファ・ラ・ドからド・ミ・ソへと移行します。
F-G.jpg

つまり、メロディを弾く上では純正律では却って収まりの悪い音楽になってしまう、ということになってしまいます。さりとて、平均律で演奏するのもそんなに座りが良くなるわけでもなし。

ここで出てくるのがピタゴラス音律です。書くの疲れてきたんでwikipedia見といて。いや、数学苦手なブログ主はウィキ見てもさっぱりなんだけど。


以上、メロディを弾く上での音律の取り方についてでしたが。所謂「上手い」という評判の人たちは指導されてかされずか、上記の音律で演奏しているように思えます。逆にそれなりのテクニックを持つはずなのにイマイチに聴こえてしまう場合、音色なんかもそんなに悪くないのにイマイチな場合は音程の取り方に問題がある可能性があります。
mahler sym1-1

譜例はマーラーの交響曲第1番「巨人」より第1楽章。赤のアンダーラインの部分が第1主題となります。下降形の分散和音+上昇系のスケールというシンプルなメロディではありますが、こういったシンプルなメロディになるほど音律の取り方で音楽の彩度が変わります。

問題なのがメロディによって純正律で取った方がよい場合もあるし、ピタゴラスで取った方がよい場合もある。はてさて平均律で取った方がよいこともある。てなことです。逆にいえばこの3つのうちどれかはしっくりくるはずなので訳分からなかったら3つ試して一番よさげな音律を使いましょう。と、わざわざ譜例を駆使して解説したわりに投げっぱなしジャーマンしてみる。いや、眠くて。

あと、疑問点と言うか忘れてること。導音は得てして和声の第3音、純正律では低めに取るべき音なんですが、旋律としては高めに取る必要がある、という矛盾。だいたいにして音楽は和声とともに旋律が進行してるわけで、妥協点が必要になるんですがどうすればいいか忘れましたorz

調べ直して分かったらまた書きます。


結論としては生兵法でこんな記事書くもんじゃねーな、と思いました。
スポンサーサイト

 音楽読み物

 音律 純正律 ピタゴラス音律 平均律

0 Comments

Leave a comment