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真・まうんてんの宿屋

フィドル奏者 井上陽介のBlog。福岡近郊のパブに出現。なんか最近やきうネタ増えた。

Where the Streets Have No Name

U2がyoutubeにてライブをリアルタイムでストリーミングし大きな話題になっているようです。
残念ながら仕事で見れませんでしたが、相変わらず面白いことをやってくれてますね。

U2というバンドを語る際に政治性を抜きにして語ることはできません。そして、それに必ずしもファンがみなもろ手を上げて賛同しているわけではないでしょう、自分も含めて。

その一方で、決して忘れられないライブ・レポートがあります。
ロッキング・オン1997年12月号に掲載されていた

サラエヴォでのU2ライブ。

我々の世代以上の方には悪夢の如きボスニア・ヘルツェゴビナの内戦を記憶されている方々もたくさんいらっしゃることと思います。人はここまで人を憎しみ、全力で人を否定できるのか、と問い掛けるが如きの惨状。そして、それは平和な国で生きる我々がそのような状況に落とし込まれたら、というグロテスクな想像を掻き立てずにはおられませんでした。かつて旧ユーゴスラヴィアはオリンピックを開催するような安定した政体を持つ国だったのに、当時は地獄を現世に映し出す場所へと変貌していたのです。

ZOO-TVツアーにて映し出されたボスニアの少女。
「で、あなたたちは何をしてくれるの?」
観客に、世界に、そしてU2に突き刺された言葉の刃。

U2は、彼らは不器用なまでに彼らの音楽で応えるしかなかったのです。
戦が終わった街に、希望の糧として現れた伝説の、そしてただのロックバンド4人組。
喉をやられ、声を失ったヴォーカリストは観客に歌を、スピリットを委ねた―

キレイ事かもしれませんが、このレポートは当時高校生だった自分にとってとてつもない衝撃でした。戦争が終わったとはいえ、あのような場所にメガ・バンドが乗り込み、当時のPop Martツアーそのままのステージを演る。胸が熱くなる感動を覚えずにはいられませんでした。

以前も彼らの故郷アイルランドが血塗られた歴史を持つことは紹介しました。「死」が身近だったかつてのアイルランドで過ごした若者は、今、世界に対してどう対峙しているのでしょうか?その答えの一端は、あのサラエヴォ・ライブにあるような気がしてなりません。かつて、アイルランドで、サラエヴォで、そして世界中で死者が横たわっていた通り。今ではその通りは希望の街路樹が生える「名も無き通り」なのかもしれません。

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