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真・まうんてんの宿屋

フィドル奏者 井上陽介のBlog。福岡近郊のパブに出現。なんか最近やきうネタ増えた。

フルトヴェングラー・バイロイト 真の第九?

Bayreuther Festspiele, Furtwangler: Beethoven Symphonie No. 9Bayreuther Festspiele, Furtwangler: Beethoven Symphonie No. 9
(2007/10/12)
フルトヴェングラー(指揮)

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以前このブログでも扱ったフルトヴェングラー・バイロイトの第九。こちらこそが「ライブ」である、ということで2007年暮れに発売されたもの。一般に出回っているEMI盤の第九はゲネプロ中心にツギハギされたものであって、これこそが世に出なかったホンモノのバイロイトの第九ではないか、ということで話題になっていたようです。2年近く話題に乗り遅れての購入でございますが、もともとめっちゃ昔の曲なので気にしない気にしない。以前の記事はコチラ

今日届いていたので早速聴いてみました。以下、EMI盤との比較です。
注1 比較しているブログ主はド素人です。的外れなこと言ってる可能性大。
注2 聴いてる機械も高いもんではないのでご容赦を

言い訳が終わったところで始めやす。
通して2回くらいしか聴いてないのですが、全体的な印象としてはEMI盤よりおとなしい印象を受けます。ちょっと手探りな感じ?金子建志氏は詳細な分析を行ってこちらがゲネプロではないか?という意見を出されていたそうですが、演奏のテンション的にはやはりそういう印象を受けます。

第1楽章
テンポとしてはEMIとさほど変わらないはずですがゆっくりな印象を受けます。音質はクリア。

第2楽章
冒頭はEMIよりかは押し出しが少ない気が。そのかわり破綻も少ないかな?
トリオはEMI盤より牧歌的。トリオ終結部のリタルダンドは速めに始まる?最後のリタルダンドはかなり強烈にかかります。

第3楽章
とにかくのったり。EMI盤にくらべるとかなりのったりまったりじっとりやってる印象。副次主題に入ってもあんまりテンポが速くならないのはお約束。
ファンファーレの後のDesの和音はEMI盤のほうがグッとくる気がします。最後は本当に消え入るように終わります。

第4楽章
この楽章はかなりハッキリ違いがあります。
レチタティーヴォは速めかなぁ?歓喜主題がでて長調に転じても冷静にやってる印象。
低弦のテーマに入る前に結構長い間があるのはお約束。そして、その後のファゴットの対旋律は乗り遅れているように聴こえます。
弦楽合奏になってからのチェロのポルタメントはおとなしめ。2ndヴァイオリンはこの演奏でもあまり聴こえないのでそういう解釈なんでしょうか。その後はトランペット吹きまくり。誰か止めてやれよ。
フェルマータ前のソロ四重唱からアッチェレランドが始まります。"vor Gott"のフェルマータはクレッシェンドしているように聴こえなくもないですが、EMI盤のような露骨なヴォリューム調整はないですね。
フェルマータの後は割りとすぐトルコ行進曲が始まります。EMI盤のあの間は編集か?

トルコ行進曲はまったり始まり、途中でアッチェレランドかけます。そういう演奏は多いですが、かなり強烈にやってます。いちばん有名だと思われる合唱の部分はトランペット吹きまくってます。ていうかこの楽章は金管がやらかしすぎな気がします。
主題その2のトロンボーンはエラく不安定に聴こえるし、オクターブ上に何か重ねてるようにも聴こえる。ここらへんから金管が粗相開始。
二重フーガはミックスの問題なのか、小さく聴こえます。低弦もかなり聴き取りにくい。

最後はパーカッションと金管の音がバカスカ聴こえます。maestosoが終わって最後のPrestissimoに入ると既にかなり速いテンポでさらにアッチェレランドをかける。が、始まった時点でのテンポが既に速いのでEMI盤ほどの強烈なアッチェレランドではないし、あそこまで崩壊しないです。
4楽章中盤からは金管が不必要なレベルで聴こえるし、音質自体がかなりデッドなのが気になります。録音のせいだろうか?

とまあ、印象としてはこんな感じです。ご多分に漏れず、EMI盤はかなり愛聴していたのでどちらがどう、とは言えないですが、単純に個人的な好みとしてはEMI盤を取りたいかなぁという気がします。ただ、聴きなれてるから、思い入れがあるからということでバイアスはかかっていると思います。世の中にはEMI盤を元とする色んなヴァージョンが出回っているようで、そういうのをたくさん聴いている人はどう思うのか聴いてみたいですね。何分、ブログ主はルツェルンの第九や1942年ベルリンフィルなども聴いてないので…。ただ、弦に歓喜主題が現れるところはEMI盤の方がいいかな、と。

とりあえず、EMI盤ももっかい聴きなおしてみようと思いますし、この録音も聴きこむとまた印象が変わってくるだろうと思います。とりあえず、ファースト・インプレッションってことで。
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